春先の大敵、花粉症!

これから季節は暖かい時期に向かっていきますが、多くの人が心配しているのが「花粉症」ではないでしょうか。今では新型コロナウイルス感染防止のためにマスクを着用することが当たり前の世の中になっていますが、花粉症の方にとって、ますますマスクが手放せなくなってくるのが花粉症に悩まされるこれからの季節。特に3月から4月に掛けては花粉症の原因の代表格であるスギやヒノキ科の花粉が飛散のピークを迎えます。

新型コロナウイルス対策でマスク着用が当たり前になってきているとはいえ、出来るだけマスク以外の手段で花粉を抑えることができればありがたいですね。そこで注目したいのが加湿器の利用。今回のコラムでは室内の花粉飛散防止に効果を発揮する加湿器の利用についてお伝えします。

加湿器で飛散する花粉を「落とす」

花粉症に悩まされている方の多くは、「加湿器が花粉症に効く」といったイメージを既にお持ちかもしれません。では、なぜ花粉症対策に加湿器を利用することが効果的なのか、そのメリットはもちろん、気をつけて頂きたいデメリットについてもお話したいと思います。

まず、なぜ加湿器が花粉症対策に効果的なのか、その理由ですが、花粉症の原因はそのものズバリ、スギやヒノキ科をはじめとする「花粉」にあります。この花粉に対するアレルギー反応がくしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状に現れるわけですが、対策として有効なのは、当然ながらこの花粉を吸い込んだり、体に付着させないことですね。であれば何より一番効果的なのは「室内に花粉を侵入させない」ことですが、窓をはじめとする開口部の隙間や出入り口の開閉、外出時の衣服への付着といった経路を介して侵入する花粉を完全にシャットダウンさせることはなかなか難しいと思います。昨今はウイルス対策として換気も推奨されていますから、なおさら花粉が室内に侵入しやすくなってしまいます。

そこで次の一手が、「侵入した花粉を飛散させない」手段を図ることです。
ここで登場するのが加湿器。微細な粒子で“軽い“花粉に、加湿器で室内の空気に補充した水分を付着させて”重く“することで床に落ちやすくしてしまうのです。雨の日には比較的花粉症の症状が和らぐといった話をよく聞きます。これは雨に当った花粉が水分を含んで重くなって地面に落ちる、という現象によるものですが、これと同じ効果を加湿器でつくり出し、室内の花粉飛散防止に役立てようというわけです。

その他にも、加湿器を使うことで、のどや鼻、目に潤いを与えることもできますから、花粉症の症状を和らげる効果が期待できます。

過信は禁物。湿度管理は適切に!

花粉を水分で重くして飛散を防ぐ。非常に簡単な考えですが、これも立派な加湿器の使い方。ですが反面、気をつけて頂きたいデメリットの部分もあります。

まず気をつけたいのが「加湿のし過ぎ」です。室内の花粉を少しでも多く飛散防止したいがためにできるだけ空気中の水分量は多く(=湿度を高く)したいところですが、湿度が上がり過ぎると前々回のコラムでお伝えしたようにカビや結露の被害を招いてしまう危険があります。出来るだけ湿度は40~60%程度を維持するように加湿器を運転しましょう。
次に気をつけたいのが、「床に落ちた花粉の処理」です。水分が付着して重くなった花粉もそのまま放置していれば水分が乾燥して再び飛散しやすい状態に戻ってしまいます。加湿器を使ったら、なるべくこまめに床や家具の表面を拭き掃除して再び飛散する前に花粉を取り除きましょう。

加湿器で快適な春を迎えましょう

空気を潤す加湿器には様々な活用方法があり、今回紹介した花粉症対策もそのひとつです。ウイルス対策はもとより、加湿器のメリットを活かして、これからも生活に潤いをもたらしてくれる加湿器と上手くお付き合い頂ければと思います。賢い加湿器との付き合いで今年は安心で快適な春を迎えましょう!