加湿器って高級品?

加湿器は健康な生活を送り、昨今の社会問題でもあるウイルス対策に効果が期待できる有用な機械です。是非多くの方に加湿器を利用して頂きたいところですが、やはり気に掛かるのは「どれくらいのコストが掛かるの?」のといったお金の問題ではないでしょうか。あると便利な加湿器ですが、決して日々の生活に無くてはならない必需品とまではいえません。やはり加湿器を使うかどうか(買うかどうか)は購入費用と電気代他のランニングコスト(=維持費)がいくらになるかを良く考えてから、ということになると思います。とはいえ、世の中には様々な加湿器が存在し、用途によって最適な加湿器を選ぶことも大事ですからなかなか選択肢を決めかねるといった悩みもでてきます。選び方を間違えるとせっかくの加湿器の利点を活かし切れず、無駄な出費にもなりかねません。

ですが、加湿器は決して高級品ではありません。しっかり用途を押さえて、最適な商品を見つければ費用対効果が見合った賢い選択も可能なのです。

そこで、Q&A第5回目は「加湿器はお金が掛かる?」というテーマで疑問に対してお答えします。

コストを考えた加湿器の選びのポイントは...

では実際に加湿器に掛かるお金から考えて加湿器はどう選べばよいのでしょうか?

単純に世の名で売られている加湿器と呼ばれている商品の価格帯は、個人向けの数千円の手軽にお店で手に入る商品から、オフィスをはじめとする様々な施設や大きな工場・倉庫で使用される専門業者からしか手に入らない数十万円から数百万円もする業務用の加湿器まで様々な種類が存在します。

ですからまず「使う用途」、例えば、デスクの周りを潤したい、部屋全体を加湿したい(部屋の広さも様々ですが)といった、加湿したい規模や使う場所(ご家庭?オフィス?お店?教室?)などをはっきりさせてから加湿器選びを始めることが大事です。大抵の加湿器にはカタログ等に「加湿能力」といった性能表示がされています。具体的に「○ℓ/時間」といった数字で表示されている場合もあれば、「○畳のお部屋に対応」といった使える部屋の広さで表示してある商品もありますので参考にして選びましょう。ここを間違えなければ、あとはご予算に合わせた購入金額の商品を選べばよいのですが...。

問題は、ランニングコストを考えてどんな種類の加湿器を選ぶかです。ランニングコストが高くなる一番の要因は電気代。加熱した蒸気で加湿する「スチーム式」は電気代(消費電力)が比較的高く、ファンのみを動力として加湿する「浸透膜式」が比較的低いといえます。加湿方式にはそれぞれメリット・デメリットがありますので、ランニングコストだけでは決められないことも事実ですが、この電気代(消費電力)や加湿量(水の消費量)、フィルター/加湿エレメントといった消耗品交換頻度などの維持管理のための費用も考慮して加湿器の種類を決めましょう。

賢い付き合い方で加湿器の費用対効果アップ!

コストを考えた加湿器選びのポイントは上述の通りですが、これはいわゆる電気製品・電化製品の買い方としては当たり前のこと。ここでは、さらに加湿器利用の費用対効果を高める賢い付き合い方を考えてみたいと思います。

一般的に加湿器を使うのは冬の乾燥時期です。こういった“季節商品”は使わない時期があるが故のメンテナンスが大変です。例えば、シーズンが終わって収納する際の清掃をしっかり行っておかないと、次のシーズンまでにカビやサビ、汚れ、ひいては細菌繁殖によって加湿器としての寿命を縮めることになりますし、フィルターや加湿エレメントといった消耗品の交換頻度を増やしてしまう可能性があります。

このように、日々の清掃等のメンテナンスはもちろん、オフシーズンまで考えたメンテナンスをしっかり行うことが加湿器の高寿命化、すなわち費用対効果を高めることに繋がります。

また、加湿器は比較的「レンタル」で手に入りやすい商品でもありますから、特に中型から大型の業務用加湿器などは購入ではなく、レンタルで購入費を押さえたりシーズンオフのメンテナンスの手間を省くことで(メンテナンスはレンタル業者が行ってくれます)、季節商品ならではの加湿器の費用対効果を考えた賢い付き合い方でできるのも大きな特長です。

費用対効果を考えて賢く加湿器を使いましょう。

今回は「Q. 加湿器はお金が掛かる?」という疑問に対する回答で、答えは「A.季節商品であることを考えた付き合い方で費用対効果が高まる。」とさせて頂きます。しっかりとシーズンオフの劣化を防ぐメンテナンスを行ったり、レンタルなどの仕組みを活用して頂くといった賢い付き合い方で、長く効率よく加湿器をご利用頂いて、最大限そのメリットを日々の生活に活かして下さい。